「Google Chrome」Windows向けのセキュリティアップデート v129.0.6668.59 が公開
はじめに
アメリカのGoogleは、2024年9月17日(現地時間)にデスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。現在、Windows/Mac環境にv129.0.6668.58/.59が、Linux環境にv129.0.6668.58が展開中。
アップデート内容
今回のアップデートは新機能追加と9件のセキュリティ修正です。
新機能
- サイトの応答性が向上する「scheduler.yield()」がサポートされる
- サイズを明示しなくてもアニメーションが可能になる「interpolate-size」がサポートされる
- Anchorポジショニングの名称変更
- 期間の表示を複数言語に対応するための「Intl.DurationFormat」がサポートされる
- ウェブGPUキャンバスでディスプレイの全域を使用してHDR画像が表示可能に
セキュリティ修正
今回のアップデートは、9件の脆弱性に対処したセキュリティアップデートが行われている。公開されているCVE番号は下記の6件です。
※CVE番号とは、Common Vulnerabilities and Exposures(共通脆弱性識別子)の略称です。
- CVE-2024-8904:Type Confusion in V8(High)
- CVE-2024-8905:Inappropriate implementation in V8(Medium)
- CVE-2024-8906:Incorrect security UI in Downloads(Medium)
- CVE-2024-8907:Insufficient data validation in Omnibox(Medium)
- CVE-2024-8908:Inappropriate implementation in Autofill(Low)
- CVE-2024-8909:Inappropriate implementation in UI(Low)
CVE-2024-8904は深刻度が、4段階中の上から2番目の(High)なので要注意ですね。
CVE-2024-8904:Type Confusion in V8
スクリプトエンジン「V8」において判明した型の取り違えの脆弱性の修正。
深刻度:High。
アップデートに関して
Windows11やWindows10の場合には、自動的にアップデートされるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Google Chrome」の再起動が必要。
Chrome CVEの深刻度に関して
Chrome CVEの深刻度に関しては、重要度に合わせて以下のようになっています。
- Critical
- High
- Medium
- Low
- Unspecified
なお、Unspecifiedに関しては、深刻度を設定しないという意味ですので、一般的には、深刻度は、Unspecifiedを除いた4種類とされます。
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