「Microsoft Edge」Windows向けのセキュリティアップデート v128.0.2739.79 が公開
はじめに
アメリカのMicrosoftは、2024年9月12日(現地時間)にデスクトップ向け「Microsoft Edge」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。現在、Windows/Mac/Linux環境にv128.0.2739.79がロールアウトされる。
今回のアップデートは、Microsoft Edgeの元になっているGoogle開発のChromium(ブラウザーの根幹部分)がアップデートされたものの影響で、Chromeより遅れてのアップデートリリースになります。
アップデート内容
今回のアップデートは、4件の脆弱性に対処したセキュリティアップデートが行われている。
※CVE番号とは、Common Vulnerabilities and Exposures(共通脆弱性識別子)の略称です。
- CVE-2024-8636:Heap buffer overflow in Skia(High)
- CVE-2024-8637:Use after free in Media Router(High)
- CVE-2024-8638:Type Confusion in V8(High)
- CVE-2024-8639:Use after free in Autofill(High)
深刻度は、4段階中の上から2番目の(High)です。内容の後ろに記載しているのが深刻度です。
CVE-2024-8636:Heap buffer overflow in Skia
グラフィックスライブラリ「Skia」に明らかとなったヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性。
深刻度:High。
CVE-2024-8637:Use after free in Media Router
メディアルータの解放後のメモリを使用する、いわゆる「Use After Free」の脆弱性。
深刻度:High。
CVE-2024-8638:Type Confusion in V8
スクリプトエンジン「V8」に判明した型の取り違えの脆弱性。
深刻度:High。
CVE-2024-8639:Use after free in Autofill
自動入力機能に判明した、解放後のメモリを使用する、いわゆる「Use After Free」の脆弱性。
深刻度:High。
アップデートに関して
Windows11やWindows10の場合には、自動的にアップデートされるが、設定画面(edge://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Microsoft Edge」の再起動が必要。
CVEの深刻度に関して
Chrome CVEの深刻度に関しては、重要度に合わせて以下のようになっています。
- Critical
- High
- Medium
- Low
- Unspecified
なお、Unspecifiedに関しては、深刻度を設定しないという意味ですので、一般的には、深刻度は、Unspecifiedを除いた4種類とされます。
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