Windows Updateのあとに、バックアップソフトで作成したイメージファイルを仮想ドライブとしてマウントできないことがあります。
特に、バックアップイメージを開いて中のファイルを取り出そうとした時や、イメージから復元しようとした時に、エラーやタイムアウトが出る場合は、バックアップソフト本体だけでなく、Windows側でドライバーがブロックされていないかも確認した方がよいです。
この記事では、2026年4月以降のWindows更新後に、バックアップイメージを仮想ドライブとしてマウントできない場合の確認ポイントを整理します。
なお、今回の件は単純に「Windows Updateの不具合」と断定するよりも、脆弱なカーネルドライバーを保護のためにブロックしている動作として見るのが安全です。
先に確認したいこと
次のような症状がある場合は、この記事の内容が関係する可能性があります。
- Windows更新後にバックアップイメージを仮想ドライブとして開けない
- バックアップイメージを参照しようとするとエラーになる
- バックアップイメージから復元しようとするとタイムアウトする
- VSS関連のエラーが出る
psmounterex.sysというドライバー名がイベントログに出ている- バックアップの作成自体はできるが、イメージのマウントだけ失敗する
Microsoftの公式情報では、2026年4月14日以降にリリースされたWindows更新プログラムのインストール後、psmounterex.sys に依存する一部のサードパーティ製バックアップアプリケーションで、ディスクイメージのマウントや管理に失敗する可能性があると説明されています。
対象はWindows 11だけではなく、Windows 10やWindows Server環境も含まれます。ただし、実際に影響を受けるかどうかは、利用しているバックアップソフトのバージョンやドライバーの状態によって変わります。
原因はpsmounterex.sysがブロックされている可能性
今回のポイントは、バックアップソフトそのものではなく、バックアップイメージのマウントや管理に使われるドライバーです。
Microsoftは、既知の脆弱性を持つサードパーティ製ドライバーからデバイスを保護するため、Microsoftの脆弱なドライバーブロックリストを使って特定のカーネルドライバーをブロックすることがあります。
psmounterex.sys の脆弱なバージョンがこのブロック対象になっている場合、バックアップイメージを仮想ドライブとしてマウントできなかったり、イメージからファイルを参照・復元する処理で失敗したりする可能性があります。
そのため、ここでは「Windows Updateを戻す」や「セキュリティ機能を無効化する」方向ではなく、まず次の順番で確認するのがおすすめです。
- 利用しているバックアップソフトのバージョンを確認する
- バックアップソフトの公式サイトで更新情報を確認する
- イベントビューアーで
psmounterex.sysのブロック有無を確認する - 必要に応じてバックアップソフトのベンダーに確認する
- 復元が必要な場合は、レスキューメディアや別環境での復元方法も確認する
イベントビューアーで確認する場所
psmounterex.sys がブロックされているかを確認するには、イベントビューアーのコード整合性ログを確認します。
確認手順
- スタートボタンを右クリックする
- 「イベント ビューアー」を開く
- 左側のツリーで「アプリケーションとサービス ログ」を開く
- 「Microsoft」→「Windows」→「CodeIntegrity」→「Operational」を開く
- 中央の一覧でイベントID
3077を探す
Microsoftの説明では、イベントID 3077 は、ドライバーが強制モードでブロックされたことを示すイベントです。該当イベントに psmounterex.sys が含まれている場合、バックアップイメージのマウント失敗と関係している可能性があります。
ただし、イベントログに似たエラーがあっても、すべてがこの件とは限りません。バックアップソフト側の更新情報、エラーメッセージ、利用しているWindowsのバージョンも合わせて確認してください。
やってはいけない対応
バックアップが開けないと急いで対処したくなりますが、次のような対応はおすすめしません。
- 理由を確認せずにWindows Updateを止め続ける
- セキュリティ機能を無効化してドライバーを読み込ませようとする
- 古いバックアップソフトをそのまま使い続ける
- 出所不明のドライバーや修正ファイルを入れる
- ブロックリストの回避手順を探して実行する
今回ブロックされているのは、既知の脆弱性があるドライバーです。マウントできない症状だけを見ると不便ですが、無理に回避すると、別のセキュリティリスクを作る可能性があります。
まず行う対応
1. バックアップソフトを最新版に更新する
Microsoftは、影響を受けるドライバーを使っている場合、必要な保護を含む新しいバージョンへバックアップソフトを更新するよう案内しています。
利用しているバックアップソフトの公式サイト、更新履歴、サポート情報を確認し、psmounterex.sys やドライバー更新、Windows Update後のマウント失敗に関する案内が出ていないか確認してください。
2. 影響対象かベンダー情報を確認する
同じバックアップソフトでも、バージョンによって影響が異なる可能性があります。
「古いバージョンだけが影響する」「最新版では修正済み」「レスキューメディア側の更新が必要」など、ソフトごとに対応が違う場合があります。ソフト名だけで判断せず、使っているバージョンで確認してください。
3. すぐ復元が必要な場合は代替手段を確認する
バックアップイメージをWindows上で仮想ドライブとしてマウントできなくても、バックアップデータ自体が壊れているとは限りません。
復元が必要な場合は、バックアップソフトのレスキューメディア、別PC、別バージョン、公式サポートの復元手順などを確認してください。業務データや重要データの場合は、自己判断で何度も上書き操作をする前に、バックアップソフトのサポートへ確認した方が安全です。
Windows Update全体の不具合として扱わない方がよい
今回の件は、Windows更新後に見つかるため「Windows Updateで壊れた」と感じやすい内容です。
ただし、Microsoftの説明では、これは既知の脆弱性を持つドライバーからデバイスを保護するための意図的な動作変更です。そのため、記事やメモで扱う場合も、単純に「Windows Updateのバグ」と断定しない方がよいです。
実際の確認では、次のように切り分けると安全です。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| Windows更新時期 | 2026年4月14日以降の更新後か |
| バックアップソフト | 利用中のバージョンが古くないか |
| 症状 | バックアップ作成ではなく、イメージのマウントや参照で失敗していないか |
| イベントログ | CodeIntegrity のイベントID 3077があるか |
| ドライバー名 | psmounterex.sys が記録されているか |
| 対応 | バックアップソフトの更新やベンダー確認で解消できるか |
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2026年4月のWindows Update全体の確認ポイントは、次の記事でも整理しています。
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公式情報
- Microsoft サポート:2026年4月のWindowsセキュリティ更新プログラムは、既知の脆弱なカーネルドライバーに保護を導入します
- Microsoft Learn:Microsoft recommended driver block rules
- NVD:CVE-2023-43896
- 窓の杜:2026年4月のWindowsセキュリティパッチで特定ドライバーをブロック、Microsoftが告知
まとめ
Windows更新後にバックアップイメージを仮想ドライブとしてマウントできない場合は、バックアップソフトの設定だけでなく、psmounterex.sys がMicrosoftの脆弱なドライバーブロックリストによってブロックされていないか確認する価値があります。
確認の中心は、イベントビューアーの CodeIntegrity ログ、イベントID 3077、バックアップソフトのバージョン、ベンダーの公式情報です。
ただし、脆弱なドライバーを無理に読み込ませる方向の対処はおすすめしません。まずはバックアップソフトを最新版へ更新し、影響対象かどうかを公式情報で確認してください。