OBSで録画した動画を確認した時に、自分の声だけがビリビリする、ロボット声のようになる、機械音っぽく聞こえる、声が割れている、ということがあります。
この症状は、OBSだけが原因とは限りません。マイクの入力音量、Windows側の入力デバイス、OBSの音声フィルター、サンプリングレート、USB接続、Bluetoothマイク、ノイズキャンセル機能など、複数の要因で起きることがあります。
この記事では、OBSで録画した自分のマイク音声がビリビリ・機械音のようになる時に、初心者でも順番に確認しやすい切り分けポイントを整理します。
最初に確認したいこと
まず、いきなりドライバー削除やOBSの再インストールをするのではなく、短い録画テストで原因を分けるのがおすすめです。
- OBSで10秒ほど録画して、自分の声だけが崩れているか確認する
- Windowsのマイクテストで、OBS以外でも声が崩れるか確認する
- ボイスレコーダー、通話アプリ、ブラウザー録音など、別アプリでも同じ症状が出るか確認する
- OBSの音声フィルターを一時的にすべてオフにして録画する
- Bluetoothマイクを使っている場合は、有線マイクや内蔵マイクでも試す
OBSだけで症状が出るなら、OBS側の入力デバイス、音声フィルター、音声設定を中心に確認します。OBS以外でも同じ症状が出るなら、Windows側のマイク設定、接続、ドライバー、マイク本体を疑います。
OBSのマイク入力デバイスが正しいか確認する
最初に確認したいのは、OBSが意図したマイクを使っているかどうかです。
- OBSの「設定」→「音声」を開く
- 「マイク音声」または「マイク/Aux」に、使いたいマイクが選ばれているか確認する
- 使っていないWebカメラ内蔵マイク、Bluetoothヘッドセット、モニター音声などが選ばれていないか確認する
- 音声ミキサーで、話した時に該当マイクのメーターだけが動くか確認する
特に、USBマイク、Webカメラ、オーディオインターフェース、Bluetoothヘッドセットを複数接続している環境では、OBSが別の入力デバイスを拾っていることがあります。
Windows側の入力デバイスとマイクテストを確認する
OBSの前に、Windows側でマイクが正常に扱われているかも確認します。
- Windowsの「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- 「入力」で使いたいマイクが選ばれているか確認する
- マイクのプロパティを開き、「マイクのテスト」で録音サンプルを確認する
- 入力音量が大きすぎないか確認する
- プライバシーとセキュリティのマイク権限で、デスクトップアプリのマイクアクセスが有効か確認する
Windowsのマイクテストでも音が割れる、ビリビリする、ロボット声になる場合は、OBSではなくWindows側、接続、マイク本体、ドライバー側の問題である可能性が高くなります。
入力音量が大きすぎないか確認する
声がビリビリする、割れる、ザラザラする場合、入力音量が大きすぎて音割れしていることがあります。
- OBSの音声ミキサーで、話した時にメーターが赤まで振り切れていないか確認する
- Windows側のマイク入力音量を少し下げる
- USBマイクやオーディオインターフェースのゲインつまみを下げる
- OBSで「ゲイン」フィルターを使っている場合は、一度無効にする
- マイクに近づきすぎていないか確認する
OBSのメーターが常に赤に近い場合は、まず入力音量を下げて録画テストをします。あとから音量を上げるより、最初の録音段階で音割れしない音量にする方が安全です。
サンプリングレートのズレを確認する
OBS、Windows、マイク、オーディオインターフェースのサンプリングレートがずれていると、音ズレや音質の違和感につながることがあります。
- OBSの「設定」→「音声」でサンプリングレートを確認する
- Windowsの「サウンド」→「詳細設定」または従来のサウンド設定で、録音デバイスの既定の形式を確認する
- USBオーディオインターフェースを使っている場合は、専用コントロールソフト側の設定も確認する
- OBS、Windows、オーディオ機器側で、できるだけ同じサンプリングレートにそろえる
配信・録画用途では48kHzが使われることが多いため、OBS側が48kHzなら、Windows側やオーディオインターフェース側も48kHzにそろえて確認すると切り分けしやすくなります。
OBSの音声フィルターを一度オフにする
OBSでノイズ抑制、ノイズゲート、コンプレッサー、リミッター、VSTプラグインなどを使っている場合、設定が強すぎると声が不自然になることがあります。
- マイク音声の歯車アイコンから「フィルタ」を開く
- ノイズ抑制を一時的にオフにする
- ノイズゲートを一時的にオフにする
- コンプレッサーやリミッターを一時的にオフにする
- VSTプラグインを使っている場合は、一度無効化する
- フィルターなしの状態で録画テストをする
フィルターをオフにすると正常に録れる場合は、OBS本体ではなくフィルター設定が原因の可能性があります。特に、ノイズ抑制を強くかけすぎると、声の一部が削られて機械音のように聞こえることがあります。
NVIDIA Broadcastやメーカー製ノイズキャンセルの二重処理を確認する
NVIDIA Broadcast、RTX Voice、PCメーカー製のノイズキャンセル、ヘッドセット専用ソフト、Web会議アプリのノイズ抑制などが同時に動いていると、音声処理が二重にかかることがあります。
- OBS側のノイズ抑制をオフにする
- NVIDIA BroadcastやRTX Voiceを一時的にオフにする
- ヘッドセット専用ソフトのノイズキャンセルをオフにする
- Web会議アプリを起動したままOBS録画していないか確認する
- 加工済みの仮想マイクではなく、元のマイク入力をOBSで選んで試す
音声補正機能は便利ですが、複数重なると声が細くなる、途切れる、ロボット声のようになることがあります。まずは補正を最小にして、素のマイク音声で録画テストするのが安全です。
Bluetoothマイクは切り分け対象にする
BluetoothイヤホンやBluetoothヘッドセットのマイクを使っている場合、有線マイクやUSBマイクとは違う音質になることがあります。
- Bluetoothマイクではなく、PC内蔵マイクやUSBマイクで録画テストする
- Bluetooth機器を一度切断してから再接続する
- Windows側で、出力と入力に別々のBluetoothデバイスが選ばれていないか確認する
- 対応機器であれば、Windows 11のBluetooth LE Audio関連設定も確認する
Bluetoothマイクでだけ声がこもる、機械音になる、音質が極端に悪い場合は、OBSの設定ではなくBluetooth接続や機器側の仕様が影響している可能性があります。重要な録画では、有線接続やUSB接続のマイクで比較すると原因を分けやすくなります。
USBハブや接続ポートを変えて確認する
USBマイクやオーディオインターフェースを使っている場合は、USB接続の不安定さも確認します。
- USBハブ経由ではなく、PC本体のUSBポートへ直接接続する
- 別のUSBポートに挿し替える
- 延長ケーブルを外して確認する
- 他のUSB機器を一時的に外して録画テストする
- バスパワーのオーディオ機器で不安定な場合は、電源供給の状態も確認する
録画中だけ音が崩れる、たまにビリビリする、急にロボット声になる場合は、接続の不安定さも候補になります。設定変更だけで直らない場合は、接続経路を単純にして確認します。
最後にドライバー更新や再インストールを確認する
ここまで確認しても、OBS以外のアプリでも同じ症状が出る場合は、オーディオドライバーやマイク用ドライバーの確認に進みます。
- Windows Updateを確認する
- PCメーカーやオーディオ機器メーカーの公式サポートページで、最新ドライバーを確認する
- デバイスマネージャーでオーディオデバイスの状態を確認する
- ドライバー更新後に症状が出た場合は、更新履歴やメーカー情報を確認する
- 再インストールは、設定確認と録画テストを行った後に検討する
ドライバー削除や再インストールは、環境によっては設定が変わったり、音声デバイス名が変わったりすることがあります。まずは録画テスト、Windowsマイクテスト、フィルター無効化、接続変更で原因を絞ってから行う方が安全です。
症状別の確認ポイント
| 症状 | 優先して確認する場所 |
|---|---|
| 声がビリビリする | 入力音量、ゲイン、OBSメーターの赤振り切れ、USB接続 |
| ロボット声・機械音になる | ノイズ抑制、ノイズゲート、NVIDIA Broadcast、Bluetoothマイク |
| 声が割れる | Windows入力音量、マイク本体のゲイン、OBSのゲインフィルター |
| 録画すると音質だけ悪い | OBSのマイクデバイス、音声フィルター、サンプリングレート |
| 別アプリでも音が悪い | Windows側のマイク設定、接続、ドライバー、マイク本体 |
| Bluetoothマイクだけ音が悪い | Bluetooth接続、対応コーデック、Windows側のBluetooth音声設定 |
関連する確認記事
OBSの音声まわりは、症状によって確認場所が変わります。今回の記事で解決しない場合は、以下の記事もあわせて確認してください。
- OBSでDiscord音声をデスクトップ音声から分けたい時の確認ポイント|アプリ別音声・音量ミキサー・仮想デバイスを確認
- OBSで映像キャプチャデバイスの音が入らない時の確認ポイント|HDMI音声・音声ソース・Windows設定を確認
- Windows 11でRealtek更新後に音が出ない時の確認ポイント|ドライバー・出力先・Windows Updateを確認
参考にした公式情報
- OBS Studio Overview Guide
- OBS Filters Guide
- Microsoft Support:Fix microphone problems
- Microsoft Support:Fix distorted or crackling audio in Windows
まとめ
OBSで録画した自分の声がビリビリしたり、機械音・ロボット声のようになったりする場合、原因は1つとは限りません。
まずは、OBSのマイク入力デバイス、Windows側の入力デバイス、入力音量、音声フィルター、サンプリングレートを確認します。そのうえで、Bluetoothマイク、USB接続、ノイズキャンセル機能、ドライバーの順に切り分けると、原因を見つけやすくなります。
いきなりOBSを入れ直したり、ドライバーを削除したりする前に、短い録画テストとWindows側のマイクテストで、どこから音が崩れているのかを確認してみてください。